意見広告.com開発日誌

https://意見広告.com の開発日誌です。趣味で開発しています。

意見広告.comを作った経緯

意見広告.comを趣味で制作、運営しているものです。今回は作った経緯を書きたいと思います。

今回作ったもの

意見広告.comは、意見を投稿し、意見カードというものを作ることができます。その意見カードに対して投げ銭を行うことで、Twitter上に意見広告を出すことができるというものです。 詳しくはこちらの記事を見てください。

ikenads.hatenablog.com

インターネット、SNSの普及で知名度/影響力/発信力のつき方に偏りが出ている

Facebookができたのは2004年、Youtubeは2005年 、Twitterは2006年です。 インターネットの普及、スマートフォンの普及とともに誰もが情報を発信できるようになり、情報流通の形が様変わりしました。

情報の発信力、影響力を持つ主体が個人に移り始め、”信頼できる情報”の流通経路が様変わりしています。

AmazonYoutubeの登録者数などを見ればわかりやすいですが、インターネットというのは勝者総取りの状態が起こりやすいものです。 発信力、影響力についても、ある一部の発信者に影響力や知名度も一部の人に偏りがでます。

www.fashionsnap.com

ytranking.net

強い発信者を味方につけられるかどうか次第

これはどの世界でもそうなのですが、強い発信力や影響力を持つ人に紹介されるとか特定のアワードを取らないとなかなか発信力はつきません。 インターネット上ではそういった意味で、もうちょっと発信力が散らばると思っていたのですが残念ながらそうはなりませんでした。 情報発信の民主化は、発信力の民主化には至りませんでした。

さらに今までのメディアではできなかった過激なことを行い注目を集めるという方法が有効なため、発信力をつけるための合理的な手段の1つとして、一種の派手さを身につける必要性が出てきました。

クラウド(群衆)で発信力を創出するには

Twitterにはクラウド(群衆)である特定のツイートや意見の発信力や影響力をブーストする機能がついています。

RT機能

リツイート機能により、ある特定のツイートを自分のフォロワーに対して流布することができます。それをみた人がまたRTするということを繰り返し、情報を伝搬することができます。 とても素晴らしい機能ですが、一方でこれはRTする人のフォロワー数にRTの効果が依存するため、結果的にはフォロワー数の多い、もともと強い発信者を味方につけられるかどうかが肝になってきてしまいます。

ハッシュタグをトレンドに載せる

一定数以上の人が特定のハッシュタグをある期間内にツイートすると、そのハッシュタグがトレンドという形であらゆる人の目に触れるところに掲示され、そのハッシュタグをクリックさせることであらゆる意見を読んでもらったり、ハッシュタグ自体の内容で問題提起を行います。「Twitterデモ」と呼ばれるものはこの方法をとっています。

これは非常に良くてきた手法です。通常各々がツイートしてもトレンドに載るツイート数を超えることはできません。なぜなら、自然と意見が広がっていくのには時間がかかる一方で、トレンドと言うものはある短時間に一斉にツイートされたものをキャッチアップするからです。そこで、事前に呼びかけである特定の時間にみんなで一斉にツイートしましょうとして、トレンドに載るツイート数の閾値を超えさせると言うやり方です。

ただこれについても、トレンドに載るほどの爆発的な広がりは必要がなくても、2週間や3週間程度である一定数に「この時間にこのハッシュタグをツイートしましょう」と言う情報を伝えてしかも参加させる必要があるため、それなりの発信力と影響力を持つ人が乗ってくれるかどうかで成否が決まってしまいます。

最終的には発信力のある方に手伝ってもらうとして、最初どうするか

もちろん、最終的に発信力のある方に発信していただくことは大切だと私も思っています。しかしながら、あまりにもそのきっかけがない。掴みにくいと思っていて、なんとかその最初の芽をクラウド(群衆)で育てる方法はないかと考えていました。 そして辿り着いたのが、広告費を投げ銭して、意見広告を出すと言う方法です。

広告費を投げ銭して、意見広告を出す

インターネットではあらゆるところで広告が出されています。バナーであったりとか、Youtube,Facebook,Twitterどこにでも出てきます。インターネット広告には2つの特徴があります。

  • どういった人に広告を届けるかを選ぶことができる
  • 100円から出すことができる

1つ目の特徴は昨今プライバシーの問題が取り沙汰されているのでみなさんご存知かと思います。あらゆるサービスはそのサービス内での利用者の行動を見て、どういった人なのかを割り出し、広告主はその情報を使って広告を効率的に出すことができます。これについては今回は一旦置いておきます。

私が注目したのは2つ目の特徴です。インターネット広告は、予算設定で極端に言えば1日1円から出すことができるのです。 今まで広告は例えばテレビCMだったら最小でも数百万円、雑誌の広告でも30万円といったまとまった金額がないと出すことができないものでした。一方で、インターネット広告は例えば100円だけ広告を出して終わりと言うことができます。 ここでは細かい説明は省きますが、例えばTwitter広告は1回の表示だと約0.3円ぐらいです。なので、100円で300人にだけ広告を表示して終わりということができるのです。情報発信の民主化という話を最初に書きましたが、実は広告の出稿も民主化されているのです。

今までまとまった金額が動かせる企業にしか開かれていなかった広告という手段が、誰にでも開かれている状態なのです。

これを利用しない手はないだろうというのが私の考えです。

投げ銭して広告する

自分がこの意見いいなと思ったら投げ銭をする。例えば500円投げ銭をすると、1500人の人にその意見を見せることができます。その意見広告を見た人が賛同してくれるかもしれません。RTしてくれるかもしれません。どんなにいい意見でも誰にも見られなければそれで終わりです。意見広告はあらゆる意見に対し拡散されるチャンスを与えられる、評価される機会を与えられるのではないかと考えて作りました。

今回は意見広告としていますが、他にもこの仕組み自体は流用可能性がたくさんあると思うので、作るかもしれません。

少しずつ改善していければと思いますので、意見、コメントいただければ幸いです。